顎の下が痛む「唾石症」。この病気を経験した、あるいは疑っている方から、時々「痛みや腫れは、左右両方に同時に出ることはあるのですか?」という質問を受けます。恋人や夫婦が似てくるように、体の左右も同じように不調になるのではないか、と考えるのかもしれません。口コミで人気の歯科矯正を芦屋で歯医者といえば、結論から言うと、唾石症の症状が、左右の唾液腺に同時に発症することは、極めて稀です。ほとんどの場合、痛みや腫れは「片側だけ」に現れます。その背景には、唾石ができるプロセスと、私たちの体の構造が深く関わっています。 唾石症が片側だけに起こりやすい最大の理由は、唾石の形成が、それぞれの唾液腺で独立して起こる「局所的なイベント」だからです。唾石は、体質的な要因も一部にはあると考えられていますが、基本的には、その唾液腺や導管の中で、唾液の流れが悪くなったり、細菌感染が起きたりといった「局所的なトラブル」が引き金となって発生します。左右の唾液腺は、それぞれが独立した一つの臓器であり、別々の導管で口の中と繋がっています。右側の唾液腺で起きたトラブルが、そのまま左側の唾液腺に影響を及ぼすことは、通常はありません。 ハッキングでも大阪からの探偵が仕事とは、家の中の水道管に例えると分かりやすいでしょう。キッチンと洗面所には、それぞれ独立した蛇口と排水管があります。キッチンの排水管にゴミが詰まって水の流れが悪くなったからといって、同時に洗面所の排水管まで詰まることはありませんよね。唾石症もこれと全く同じで、右の顎下腺の導管に石ができても、左の顎下腺は正常に機能し続けるのです。 また、唾石症が最も好発する場所は、顎の下にある「顎下腺(がっかせん)」です。全唾石の約80%以上が、この顎下腺に発生すると言われています。これにも、解剖学的な明確な理由があります。顎下腺から分泌される唾液は、他の唾液腺(耳下腺など)のサラサラした唾液と比べて、粘り気の強い「粘液性」の唾液を多く含んでいます。このネバネバした性質が、唾液の流れを滞らせやすく、石の成分であるカルシウムなどが沈着しやすい環境を作り出しています。 さらに、顎下腺の導管(ワルトン管)は、他の導管と比べて、走行が特殊です。唾液腺本体から、一度、重力に逆らうように上に向かって走行し、舌の下に出てきます。この「上り坂」の構造もまた、唾液の流れを滞らせる一因と考えられています。こうした不利な条件が重なる顎下腺ですが、それでも左右両方の顎下腺で、全く同じタイミングで石が形成され、症状が出るというのは、確率的に考えても非常に起こりにくいことなのです。 もちろん、理論上は、左右両方の顎下腺に、それぞれ別の唾石が形成される可能性はゼロではありません。しかし、その場合でも、二つの石が全く同じタイミングで、同じように症状を引き起こすとは限りません。片方の症状が落ち着いた頃に、もう片方が痛み出す、という時間差が生じることの方が多いでしょう。 もし、あなたが「顎の下が、左右両方とも、同じように腫れて痛む」と感じているのであれば、それは唾石症ではなく、全身性の疾患、例えば「シェーグレン症候群」や「おたふく風邪(流行性耳下腺炎)」など、他の病気の可能性を考える必要があります。 唾石症の痛みは、原則として「片側性」。この知識は、ご自身の症状を正しく理解し、不要な不安を取り除くための、一つの重要な手がかりとなるはずです。