気になる薄毛の原因とは

2022年10月
  • 低出力レーザーAGA治療の費用と期間

    かつら

    低出力レーザー治療(LLLT)をAGA(男性型脱毛症)対策として検討する際に、多くの方が気になるのが治療にかかる費用と、効果を実感できるまでの期間ではないでしょうか。これらは、治療を受ける場所(医療機関か家庭用か)や、使用する機器、個人の状態によって大きく異なります。まず、医療機関で低出力レーザー治療を受ける場合の費用についてです。これは自由診療となるため、健康保険は適用されず、全額自己負担となります。1回あたりの施術費用は、クリニックや使用する機器によって異なりますが、数千円から数万円程度が一般的です。多くの場合、効果を得るためには複数回の施術を継続して受ける必要があるため、コース契約が用意されていることもあります。コース契約の場合、総額で数十万円から百万円以上になることも珍しくありません。治療期間については、効果を実感し始めるまでに通常3ヶ月から6ヶ月程度かかると言われています。これは、レーザー光が毛母細胞を活性化させ、新しい髪の毛が成長し、目に見える変化として現れるまでに時間が必要だからです。多くの場合、満足のいく効果を得て、それを維持するためには、1年以上の長期的な治療が必要となることが多いです。次に、家庭用低出力レーザー機器を使用する場合の費用です。機器本体の価格は、製品の性能や機能によって大きく異なり、数万円から数十万円程度が相場です。初期費用はかかりますが、一度購入すれば長期間使用できるため、医療機関での継続的な治療と比較すると、トータルの費用を抑えられる可能性があります。家庭用機器の場合、治療期間の目安は医療機関での治療と同様に、効果を実感するまでに数ヶ月から1年以上かかることが多いと考えられます。ただし、家庭用機器は出力が医療機関用よりも低い場合があるため、効果の現れ方には差が出る可能性があります。どちらの治療法を選択するにしても、低出力レーザー治療は、AGAの根本原因を取り除くものではないため、効果を維持するためには継続的な使用が必要となる場合が多いことを理解しておく必要があります。治療を開始する前に、必ず費用体系や期待できる効果、治療期間について、医師や専門家から十分な説明を受け、納得した上で治療に臨むようにしましょう。

  • 初期脱毛2回目はなぜ起こる?そのメカニズム

    AGA

    AGA(男性型脱毛症)治療薬、特にミノキシジル外用薬や内服薬(ミノタブ)の使用を開始すると、治療初期に一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」という現象が起こることが知られています。そして、稀ではありますが、この初期脱毛が「2回目」として再び起こるのではないかと心配される方もいます。初期脱毛が起こるメカニズムは、AGAによって乱れたヘアサイクル(毛周期)が、治療薬の効果によって正常化する過程で起こる現象と考えられています。AGAが進行すると、髪の毛の成長期が短縮され、十分に成長しないまま退行期・休止期へと移行し、細く短い毛が増えていきます。治療薬(特にミノキシジル)は、毛母細胞を活性化させ、休止期にある毛包を強制的に成長期へと移行させる働きがあります。この時、既に生えていた弱々しい古い髪の毛が、新しく力強く成長しようとする髪の毛に押し出される形で抜け落ちるため、一時的に抜け毛が増加するのです。これが初期脱毛の正体です。では、なぜ「2回目」の初期脱毛が起こり得るのでしょうか。いくつかの可能性が考えられます。一つは、治療薬の変更や用量の変更があった場合です。例えば、ミノキシジル外用薬の濃度を上げた場合や、内服薬の服用を開始した場合など、治療の強度や種類が変わることで、再びヘアサイクルに大きな変化が起こり、2回目の初期脱毛のような現象が起こることがあります。これは、新たな刺激に対して毛包が反応し、さらに多くの休止期毛が成長期へと移行しようとするために起こると考えられます。また、体調の変化や季節の変わり目などが、一時的な抜け毛の増加と重なり、2回目の初期脱毛のように感じられることもあります。人間の髪の毛は、常に一定量が自然に抜け落ちており、その量は体調や季節によっても変動します。治療薬の効果が安定してくるまでの間は、このような自然な抜け毛の増減と、治療によるヘアサイクルの変化が複雑に絡み合い、複数回の初期脱毛のような経験をすることがあるかもしれません。ただし、初期脱毛は通常、治療開始後数週間から2ヶ月程度で始まり、1ヶ月から2ヶ月程度で落ち着くのが一般的です。もし、長期間にわたって抜け毛が多い状態が続く場合や、2回目の初期脱毛と思われる現象が心配な場合は、自己判断せずに必ず処方医に相談するようにしてください。